震度7に揺れた阿蘇の今後
昨晩はベランダで毛布に包まりながら眠った。
東京や震源地の外にいる人間は現地の人々へ「祈り」を捧げているようだが、現地の人々がビニールシートの上で感じる夜の冷たさは共に感じようとはしない。
人々は“絆”ではなく、「“絆”で繋がった快感」しか求めていない。
ベランダでの一夜は良い経験になった。
そして大地震に見舞われた熊本・阿蘇周辺地域の今後だが、『水源』を狙う輩が本格的に出てくるように思う。
熊本は「火の国」と同時に「水の国」でもあり、豊かな水源地である。
南阿蘇村の白川をはじめ、現地の野菜や豆腐にはココの綺麗な湧き水がたっぷり染み込んでいる。
島国である日本は資源国ではないと学校で教え込まれているが、『綺麗な水』だって立派な資源なわけで、水不足や水質汚染に悩む某国は北海道の土地をコソコソ買い占めていたりする。
そのため、これからの戦争は「水の略奪」も大きなテーマになるという見方すらある。
ニセコの外国人居住地化はその副産物ではないだろうか。
つまり、今後の益城町や阿蘇の課題は地震対策だけでなく、「地震によって起こる土地の値下がり」にもあると見ている。
大地震の起きる土地だと誰もが感じれば、福島を思い出して阿蘇を危険地域と見なす人間も出る。
仮にそういった風評が広まれば土地の価値は下がり、そのまま土地の値段も下がっていく。
………そこを買い叩く輩が出てくるのでは?ということである。
だから熊本の外で暮らす人間に何が出来るかといえば、募金ではなく、阿蘇(熊本)の食べ物や商品をなるべく買い、現地の経済地盤を微力ながら支えることではないだろうか。
そして長い目で見れば震災復興だけでなく、阿蘇への手助けに関しては「反戦」の意味もあると考えている。
まずは、阿蘇はどんな自然の恵みを生み出す土地なのかを知っておこう。
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