ナポリタンの味がするガリガリ君の赤字と「www」の効用
消費者が「ガリガリ君が変な味出したぞwww」と受け取れば赤城乳業への感心が高まるし、
「これ誰が買うんだよwww」って受け取れば情報発信を生業としてる人たちはむしろ買うし、
「やっぱりマズかったwww」って誰かが言ってたら、他の人もマゾっ気をそそられつい興味で買ってしまう。
一方、「やっぱりマズいんだwww」となれば、むしろそういう人は無難なソーダや梨味のガリガリ君の方へ食指が動く。
よく出来たセールスの仕掛けだと思います。
また、ガリガリ君は夏にバカ売れするのがほぼ確定している商品なので、赤城乳業は3億の赤字を出そうが、ナポリタン味やコーンポタージュ味のガリガリ君で消費者たちからどんな反応が返ってくるか“遊べる”余裕があるのではないかと。
色々なデータが得られ、今後さまざまな販路の可能性を広げられるなら3億はむしろ安い出費なのではないかと。そう見えるわけです。
そして、そういう仕掛けを信用している証拠なのか、どの会社も最近はチョコをフライドポテトやカップ焼そばにカップリングさせて様子を窺っています。
何かを売る側の人間は「www」の効用について学ぶ必要があると思いました。
本心では「www」なのに、日常では世間体を気にして「(笑)」を使ってしまうような人たちの中にある機微を。