木曜深夜の狂気。
世界各国の裏社会や未開の地を渡り歩く旅人たちを紹介する『クレイジージャーニー』という番組を毎週観てるんですが、今回の放送は個人的に番組史上最狂の回でした。
ところで、押し入れの中が好きな人っていますよね。
自分もそうです。理由はわからないけど、あの暗闇にいると何だか落ち着く。
ドラえもんに憧れて、あの空間で眠ったことある人も少なくないと思います。
ですが、家の床下に進んで潜る人はほとんどいませんよね。
ましてや、国内や海外の山の中でひっそり口を開けている、タヌキぐらいの小動物でもすんなり通れるか微妙な狭さのほら穴に「わぁ!面白そう!」とハイテンションで潜って行く人はおそらくこの人ぐらいじゃないでしょうか。
洞窟探検家の吉田勝次(よしだかつじ)さん。
番組を観ていて「あぁ、押し入れより狭い空間って思ってた以上にメンタルやられるな…」という絶望感と、「人の頭がギリギリ通れる高さ17cmの洞窟をほふく前進で何時間も進む」「ときにはどんな生き物が潜んでいるかもわからない洞窟の中で何週間もキャンプする」という吉田さんのエピソードと映像の数々にハラハラしっぱなしでした。
「首まで浸かるくらい大量の泥水の流れる水路で、暗闇の中、入口と出口の方角を見失ってしまった」なんて、普通に生活してたらまず想像できない恐怖です。「諸君、狂いたまへ」と言い遺した吉田松陰もあの世でドン引きしてそうなレベル。
そこで、今回狂いまくっていた吉田さん(あれ?ひょっとして松陰先生の生まれ変わりだった…?)について調べてみたんですが、愛知にある工務店の社長さんだったんですね。
そんなわけで普段NHKしか観ない人も、さいきん面白い番組が減ってきたので思わず正拳突きでテレビの液晶に風穴を開けてしまった人も、『クレイジージャーニー』(TBS系列・毎週木曜23:53〜)。オススメです。